安さの源泉を意識する
働き手としては「給料はもっと欲しい」と思いつつ、
消費者としては「少しでも安く買いたい」と思うのが人情というものですよね。
だからこそ、購入する時は、その商品の「安さの源泉」を見極めたいものです。
ITや機械の導入、商品構造をシンプルにする、作業工程の見直しなど、
いわゆる「効率化」によって、安さを実現しているのか?
それとも、人件費をカット(人を安く使う)や、
下請けや納品業者を安く買いたたいて、安さを実現しているのか?
天下のトヨタ自動車は今期4兆円以上の利益を出したこともあり、
「下請けにも利益を還元する方針を示した」との報道がありましたね。
昨年は「原料高・円安」による値上げを認めたが、
今年は「労務費(人件費)」が理由の値上げを受け入れるとの事です。
SDGsやエシカル消費などのキーワードが一般的になっている現在、
経営者も「安ければOK」の感覚からの脱却が急務なのではないかと思います。